イチ推し!「EXVオリーブオイル」
私は2020年5月30日にこんな記事を書きました。
便秘解消食材と題して、私の体験からお勧めできる3選を取り上げました。いずれも「簡単・身近・安価」が揃っており、今でもお勧めです。ちなみに3選とは「キダチアロエ」「キウイフルーツ」「エクストラバージンオリーブオイル」です。
その中の一つ「オリーブオイル」の効果効能について、本日はお届けします。と、その前に、当ブログで「オリーブオイル」を紹介したのは、便秘解消食材のときだけではありません。実は納豆に混ぜてもイケるということで次の記事にも取り上げました。 興味がおありでしたら、ぜひ一読してみてください。
さて、そんな「オリーブオイル」ですが、便秘解消に一役買ってくれることからお察しがつくとおり、「腸」の健康にとてもいいと言われます。教えてくれるのは松生クリニック院長・松生 恒夫先生です。松生先生は現在までに5万件以上の大腸内視鏡検査を行ってきた第一人者で、地中海式食生活、漢方療法、音楽療法などを診療に取り入れ、治療効果を上げていることで有名です。(著書も多数)
「オリーブオイル」が腸にいいといってもピンとこないと思います。具体的には体を温める「保温効果」があります。この「保温効果」について、オリーブオイルの種類の中でも一番に効果が高いと言われるのが「エクストラバージン(EXV)オリーブオイル」(以下EXVオリーブオイル)です。
オリーブオイルは精製の仕方で以下の4種類に分かれます。
・エクストラバージン(EXV)オリーブオイル
・バージンオリーブオイル
・オーディナリーバージンオリーブオイル
・ランパンテバージンオリーブオイル
実は「EXVオリーブオイル」は、オリーブの実を絞ったままで精製はしていません。そこが特徴で、それが「保温効果」を一番高めることにつながっていると思われます。
このEXVオリーブオイルの「保温効果」については、以前に松生先生と日清オイリオグループの研究所が共同で実験した結果から判明しています。実験内容を簡単に紹介すると、温かいスープ(ミネストローネ)とオリーブオイルを加えた温かいスープ(ミネストローネ)とで、保温効果を調べました。すると、後者のほうが体温を上昇させ、さらに長時間高い温度を保つ効果が出ました。
なぜ「EXVオリーブオイル」に保温効果があるのでしょうか?
それはEXVオリーブオイルの「油膜」に関係があります。EXVオリーブオイルの油膜は薄く均一に広がった状態が保たれるため、それが保温効果を高く長く保たせていると考えられています。
この効果を利用するに、松生先生は温かい飲み物に「EXVオリーブオイル」を加えることを勧められます。体を温める飲み物じたいの保温効果をさらに高め、長く保たせることが狙いです。そうすることで"体の冷え"を回避・予防することができます。
"体の冷え"は便秘や腸の機能低下を引き起こすため、「EXVオリーブオイル」は「腸」の健康にいい、ということにつながります。つまり「EXVオリーブオイル」は体を温める食材(飲料)の「保温効果」を高め、持続させ、それが結果的に腸の健康作用を活発化させるということです。
では具体的に何をすればいいのか?
松生先生は「オリーブ・ココア」というものを考案されました。作り方はとても簡単で、ホットココアに(甘味料として)オリゴ糖を加え、「EXVオリーブオイル」を数滴垂らすだけです。ではなぜ「オリーブ・ココア」なのか?
ココアは食物繊維を含みます。オリゴ糖は整腸作用があります。そこにEXVオリーブオイルの「保温効果」を加えれば、いわゆるトリプル効果で「腸」をすこぶる元気にさせられるというわけです。
ココアの食物繊維とオリゴ糖の整腸作用は、すでに科学的に明らかになっているため、「EXVオリーブオイル」の有効性を確かめるため、先のスープ(ミネストローネ)だけでなく、「オリーブ・ココア」も実験されました。
やはりこちらも体温上昇効果と体温保持効果のどちらも確認されました。現在のように寒い季節は特に体温を上げる行為が求められます。体温が下がれば先に挙げたように、腸の活動を減じさせ、それが便秘や体の冷えをもたらし、風邪にかかりやすくなります。また脳腸相関(腸と脳のつながり)への悪影響から、気分を減じさせることにもなりかねません。
私はさっそく休日に「オリーブ・ココア」を試してみました。実は美味しくなければ記事は書けないと思い、おそるおそる飲み始めると、"香ばしい"とまではいきませんが、"ふつう"にココア本来の味を壊すことなく飲むことができました。最初は水面にぷかぷかと浮かぶ油膜に違和感を感じましたが、2杯目以降は慣れてきました。
ホットココアは私は大好きですから、それに保温効果を高めてくれるなら、私は今後、特に冬場は必ず「EXVオリーブオイル」を加えようと思います。また「EXVオリーブオイル」は保温効果や便秘解消だけでなく、次にあげる抗酸化作用や抗炎症作用ももたらしてくれます。
一般的に「油」は酸化しやすいですが、「EXVオリーブオイル」はオレイン酸、ポリフェノール、ビタミンE、葉緑素などの抗酸化物質が豊富に含まれているため、酸化しにくいことが特徴です。この抗酸化作用がストレスからの酸化を防いでくれます。
ストレス等からくる酸化は血管を錆びさせます。それがさまざまな病気につながることは周知のとおりです。その証拠にEXVオリーブオイルの摂取量の多い南イタリアやスペインなどの地中海沿岸地域では、大腸がんにかかる人が少ないことが指摘されています。
また、オリーブオイルの中でも「EXVオリーブオイル」だけに"オレオカンタール"というポリフェノールが含まれています。"オレオカンタール"は、強い抗炎症作用を持っていてアルツハイマー病や関節リウマチに対して有効とされています。ということは、「EXVオリーブオイル」を日常に摂取していれば、それらの病気が防げる可能性が高くなるということです。
整理します。
「EXVオリーブオイル」は便秘解消や保温効果から「腸」を元気にさせることはもちろんのこと、抗酸化作用から老化防止、抗炎症作用からアルツハイマー病や関節リウマチなどの病気も防げることが期待できます。
そのための具体例は「オリーブ・ココア」です。
ちなみに私は本記事を書く以前から、この数年間、毎日「EXVオリーブオイル」は摂取しています。目的は便秘解消と心臓疾患リスクを軽減させるためです(オリーブオイルは心臓疾患リスクを軽減させると言われています)。私の毎日の摂取方法はいたって簡単、大さじスプーンにポッカレモンを1,2滴垂らしてそのまま飲むだけです。実際にやっていただくとわかりますが、とても美味しいです。逆にポッカレモンを垂らさないと私は飲めません。油だけだと気持ちが悪いからです。
最後に「オリーブ・ココア」で、どれほど「EXVオリーブオイル」を加えればいいかについてですが、下の記事にそれは書かれていません。私が実際に試したところでは、200㎖のココアに3㎖くらいが適当だと思いますが、最初は1~2㎖くらいから試し、自身で調整していかれるのがよろしいかと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
引用・参考記事