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ヒルトンホテル創業者の至言

 たくさんの名言が集められている本を読んでいたところ、ヒルトンホテル創業者 コンラッドヒルトン氏の至言ともいえる言葉と出会いました。それが次です。

 

「ベルボーイがホテル王になったのではない。ホテル王がベルボーイから始めたのだ」

 

あなたもご存じだったかもしれません。この言葉はあるインタビュアーの次の質問への返答です。

 

「あなたはベルボーイからスタートしたが、たかがベルボーイが、なぜホテル王になれたのですか?」

 

前回は「思考は現実化する⁉」について私の自論を展開しました。やはり思考は高いほうが、行動が思考に収斂され、あくなき興味、あくなきモチベーションがついて回ると思います。

 

脳機能学者の苫米地英人さんは、自身の著書で常に「抽象度を上げる」ことの大切さを説かれています。新宿区より23区、23区より東京都、東京都より関東、関東より本州、本州より日本、日本より世界です。

 

ベルボーイよりホテル経営者、こちらのほうが断然抽象度が高いです。ところで抽象度を高くすることの大切さは何なのでしょうか?

 

私なりの回答は、「人生がおもしろくなる」です。視野狭窄を脱し、ある扉が閉まっても、別の扉が開かれるのを見失いません。視点が高いということは、俯瞰できるということで、俯瞰はあらゆるチャンスを逃さなくてすみます。

 

では抽象度を高くするコツは何なのでしょうか?

 

それは堀江貴文氏がいつも言われる「情報を自分から取りに行くこと」、これしかないと思います。情報はネット記事やネットニュースだけではありません。一番の情報源は「人」と言われます。その道の専門家こそ、一番にその道の情報を持っています。

 

私は保険会社に勤務する者ですが、自社の保険商品については詳しいに決まっています。毎日営業をしていますし、現在は販売中止になっている商品も、毎日アフターフォローをしています。しかしそれだけで満足していては正直つまらないです。自社の商品の強みと弱み、それを把握し、他社の商品の強みと弱み、こちらも把握する、そうすることで、ニュートラルにお客様に最適な商品を案内できます。

 

しかし私は自社の商品しか販売はできません。そこでお客様に自社の商品を販売したときに、お客様が他社商品に乗り換えるとか、他社商品に加入予定などと言われたときは、私はお客様にその理由を伺います。その理由が自社の弱みで他社の強みであるならば、私はおおいに他社商品をお勧めします。なぜなら私は自社商品における営業ナンバーワンを目指しているわけではなく、お客様本位の仕事に重きを置いているからです。それが私にとっての一つのストレスマネジメントで、現在の仕事を楽しむ方策です。

 

現在の私は「ある保険会社の会社員」。しかし保険会社は他社でいくつも存在します。よって、もうワンランク抽象度を上げれば「保険会社の会社員」となり、転職も視野に入ります。「保険会社の会社員」からさらに抽象度を上げれば「会社員」。他業界の異業種まで視野に入ります。さらに抽象度を上げれば「ビジネスパーソン」。会社勤めに縛られず、フリーランスや経営者まで視野に入ります。さらに抽象度を上げれば「一人間」です。ここまでくれば、仕事の有無まで視野に入ります。仕事の定義を自分で考えられるレベルです。

 

進化論を唱えたダーウィンは、「この世に生き残る生物は,最も強いものではなく,最も知性の高いものでもなく,最も変化に対応できるものである」という言葉を残されました。そうであるならば、私たちの生存は変化に対応できるか否かが最も大事となり、それを可能とするのが「抽象度の高さ」なのではないでしょうか。

 

抽象度が高くなければ、うごめく変化に対応できません。新宿区だけに通用するスキルではなく、23区に通用するスキル、23区だけに通用するスキルではなく、東京都に通用するスキル・・・。可能な範囲で自分の立ち位置をフレキシブルにせしめられる一歩を、今日に打ち込むことが今日を大切に生きるということのように思います。

 

もちろん、今すぐの転職や退職を勧めるわけではありません。逆説かもしれませんが、一つの会社に勤務し続けることこそ、転職活動を成功させられる要件になるかもしれませんので、業界や職種、現在の状況により、答えはまったく変わってきます。

 

大事なことは、答えのない中で、抽象度を高く保ち、そのために関連する情報を自分から掴みに行き、フットワーク軽めに(ジャブのように)小さな行動を繰り返す、そのような生き方こそ、自分をフレキシブルにし、そのフレキシブルさこそ人生を楽しくするもっとも大事な要因になると私は考えます。

 

選択肢を多く持てること、その安心感はあらゆる挑戦を可能とする土台となり、そのようなスタイルを今のうちに目指しにかかること、そのこと自体も幸せの一つのように思います。

 

「ベルボーイがホテル王になったのではない。ホテル王がベルボーイから始めたのだ」

 

抽象度を高く保つ恩恵は「成功」に限りません。「人生をおもしろおかしく、幸せにする」うえでも、その恩恵はきっと発揮されることと思います。

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。