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「早起き」の効用4

「早起きの効用4」は朝が一番「エネルギッシュ」ということについてです。

 

ところで世の中の時間には2種類存在することはご存じでしょうか? 一つは「物理的な時間」、もう一つは「体内的な時間」です。

 

「物理的な時間」は言わずもがな、時計のことです。俗にいう24時間のこと。もう一つの「体内的な時間」は自分が体感する感覚的な時間です。よく言われますよね、「好きなことをしているときは、あっという間に時間が過ぎるのに、退屈でつまらないことをしているときは、時間が過ぎるのがとても長く感じる」と。まさにそのことです。

 

それと朝の関係は?

 

その答えを渡部昇一さんの著書「思いを実現させる確実は方法」から抜粋します。渡部さんは長年上智大学で英語学の教授をされ、名誉教授となってからも晩年まで文学、歴史、政治、経済、古典、自己啓発とジャンルの垣根を超えた数々の本を世に送り出された文豪です。

 

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時間が足りないというのは、とくに受験の頃から多くの人が経験することだと思います。しかし、歳をとってくると、受験の頃に「時間が足りない」といっていたのとは比べ物にならないくらい、どんどん時間の足りなさを痛感するようになります。

 

それにはアレキシス・カレルが言っていますように、時間には「物理的な時間」と「体内的な時間」があるということに主因があります。

 

「物理的な時間」とは、地球が太陽の周りを回るのを基準にして、1日24時間、1年365日というような一般的に言われている時間のことです。この物理的な時間は誰にも同じ早さで流れます。

 

それに対して「体内的な時間」とは、若いころはゆっくりと流れ、歳をとると早くなるように、人によって流れ方が違う時間のことです。

 

それは川の流れをイメージするとわかりやすいと思います。ここにいつも同じ早さで流れている川があるとします。ある旅人が朝早く起きて川に沿って歩き出します。彼がまだ疲れていないときには、足取りも軽やかで川の流れは非常に遅く見えます。ところが、ずっと歩き続けて昼頃になると、川の流れの方が早くなったような感じがします。実際に川の流れの早さは同じなのに、です。

 

さらに夕暮れになって疲れると、足が重くなり、川の流れがもっと早くなっているように感じます。相変わらず川の流れの早さは同じです。

 

時間の流れはこの川の流れに似ています。旅人の体力に応じて、流れの早さに対する感じ方が変わってくるのです。


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いかがでしょうか?

 

いかに自分の体力が大事であるかを認識いただけたかと思います。簡単に申し上げれば、夜にやっていたことを朝にもってくるだけで、ビデオを2倍速・3倍速で見るかのように、倍速(集中)で物事をこなしていけるということです。

 

なぜでしょう? 

 

朝はエネルギーに満ち溢れ、それゆえ「体内的な時間」が早く周り「物理的な時間」を追い越し上回るからです。よく "仕事に追われず、仕事を追いかろ" なんて言いますが、「物理的な時間」を置き去りにするくらいに「体内的な時間」が早く回るのです。

 

渡部さんはそのことを「1日の使い方」にとどまらず「人生」にまで視野を広げます。


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このことを心得ていると、仕事も学問も趣味でもなんでも、若いときにやったほうが得だとわかります。若いときに1か月やるということは、40歳、50歳のときに半年かけてやった分くらいの効き目があります。70歳、80歳のときと比べれば、それは10年分くらいの価値があります。そのくらい若いときの時間は大切なのです。

 

歳が若ければ若いほど、時間が有り余っているように感じるのは、朝早く起きて歩き始めたときに川の流れが遅く見えるのと同じです。だから「こんなに遊んでもまだ2日しか経っていないのか」という風に思うのです。年を取ればそうはいきません。そのことをやはり若いうちから心に留めておくべきだと思います

 
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「早起きの効用4」は 朝は1日の中でもっとも「エネルギッシュ」であるということ、そのことを強く訴えます。正直朝を活用するメリットはこの一言に尽きます。「何時に起きるか」よりも「朝に何をもってくるか」の方が何百倍も大事です。

 

なぜでしょう?

 

今まで "面倒だったこと" "億劫だったこと" "時間がかかりそうで先延ばしにしていたこと" それらはすべて「朝」が解決してくれるからです。昼にできないことも、夕方にできないことも、夜にできないことも、「朝」ならできます。朝の自分は「最高潮の自分」。全部できなくても、細かく刻めばできないわけがありません。

 

この今まで取りかかりたくても先延ばしにしていた「大事」なことは、フランクリン・R・コヴィー博士著「7つの習慣」でいえば、第2領域「急ではないが重要なこと」ということになります。この第2領域は「朝」なら取り組めます。逆に「朝」でしか取り組めないでしょう。

 

人生も同様です。

60代や70代、はたまた80代でできないことも、20代、30代、40代ならできるのです。

 

この全体的な俯瞰から「今」を捉えられることを「知恵」と言います。なぜなら「今」の重要性が認識できるからです。俯瞰がなければ「今」の重要性に気づけません。

 

先ほど私は「何時に起きるか」よりも「朝に何をもってくるか」の方が大事と申し上げましたが、大方の人は、朝に生産的な活動をしないままバタバタと身支度だけし出勤するというスタイルを取っています。であるならば、やはり朝に生産的な活動をするためには、今よりも早起きをする必要が出てきます。ついては大方の人は「朝の活用」=「早起き」ということになると思います。(どれくらい早起きするかは要個人差)

 

1日単位でも、人生単位でも「エネルギッシュ」なときに何をするかが人生を決定づけます。言い換えれば「エネルギッシュなときでないとできないことを、エネルギッシュなときにぶつけているか」ということです。

 

エネルギッシュなときとは?

 

「朝」です。

「早起きの効用4」は朝こそ一番「エネルギッシュ」な時間であることを強く訴えます。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

引用・参考文献

 

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