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「ハロー効果」

「人は最初に良いイメージを抱いたものに対し、その後も良いイメージを持ち続ける傾向がある」

 

それを行動経済学用語で「ハロー効果」といいます。「ハロー」は神様の絵などでバックに描かれる後光を指し、そこから用いられています。

 

「ハロー効果」を唱えた人物はアメリカの心理学者 エドワード・ソーンダイク(1874-1949)で、プロスペクト理論を唱えたダニエル・カーネマンらが取り上げたことが認知のきっかけと言われます。

 

さて、この「ハロー効果」ですが、さまざまなシーンで使われていることで有名です。代表的なところで、爽やかな印象のアスリートやスポーツ選手、有名人がCMキャラクターになっている商品などです。

 

その商品の機能や中身よりも、CMキャラクターの好感度に引きずられて、"商品もいいに違いない"などと、勝手に思い込んでしまう点です。

 

その他にも、イチロー選手のような偉業を成し遂げた選手や、ノーベル賞を受賞した科学者などは、偉業の印象が強すぎて、仮に人間性に「?」なところが感じられても、多少のことは吹き飛び、最初の印象の方に収斂されるケースです。

 

その人の第一印象が強ければ強いほど、その他の要素もその第一印象の方に勝手に同調される傾向が「ハロー効果」です。「一事が万事」ではないですが、第一印象が悪く映れば、「おそらく仕事もできないだろう」とか、「家族仲も不仲に違いない」など、頭では(違うと)わかっていても、勝手に結び付けてしまう点は誰しも起こり得ます。

 

もちろんすべて人やすべてのケースが当てはまるわけではありませんが、あくまで「ハロー効果」というのは、傾向として現存することは認められるところだと思います。

 

本日は、その「ハロー効果」について。

 

結論、「ハロー効果」は情報量の少ないところに存在するということです。そして私たちの日常は、ほとんどが情報量の少ないところで生活することが多く、それゆえ、第一印象に気をつけないといけないという注意が起こります。言い方を替えれば、第一印象に気遣えば「ハロー効果」を味方にでき、その後の生活を自分の望む方に、円滑に進められる可能性が高くなるということです。

 

「情報量の少ないところ」というのは、一言で言えばさまざまな「出会い」のことです。初対面はどうしてもその人の見た目が、印象の8割以上をもたらします。そこで清潔感のある印象と、そうでない印象では、「その後のやりとり」がメインであっても、気分的に最初の印象が引きずられ、メインのやり取りも最初の印象に収斂されてしまいます。結果、最初の印象が良ければそちらの方に、悪ければそちらの方にとなりかねません。そうであるならば、最初の印象をよくするにこしたことがないと言えます。

 

しかし「同期入社の同僚」はどうでしょう? 今は4月でちょうどその時期ですが、毎日のように顔を合わせ、毎日のように共通の話題(仕事の話)があるのが同期です。会う頻度も、話す頻度も多いとなれば、日ごとに情報量が多くなるわけで、その分最初の印象が塗り替えられる可能性が出てきます。

 

結婚と離婚などは典型例ではないでしょうか。"同棲して初めてその人のことがわかった" とはよく言われます。

 

今後に情報量が多くなる間柄であれば、最初の印象は自分の望む方に塗り替えられる可能性は高まりますが、情報量の少ない場面で「何かのやりとり」をしないといけない場合は、ぜひ第一印象に気をつけなければいけません。

 

そして極めつけは、最初に申し上げたように、私たちの日常のほとんどの出会いは、情報量の少ないところに訪れます。店員との会話、電話やメールの問い合わせ、ZOOM面談、〇〇パーティーの参加、等々。

 

第一印象を決めるのは「見た目」「表情」「話し方」「ふるまい」「書き方」などです。「毎日が本番」ではないですが、毎回の一挙手一投足を「相手からどう思われるか」を意識して過ごすのも、「1日(今日)への気合い」という意味では刺激的になるのではないでしょうか。なぜならその「1日」が明日や未来を左右するかもしれないからです。

 

また逆に、自分が判断する側に立った際は「自分は"ハロー効果"の影響を受けてはいないだろうか?」と自問自答し、冷静になる必要が出てくることも忘れてはいけません。

 

「ハロー効果」

なかなか奥が深い"効果"ですが、「人生は出会いで決まる」と言われますから、少しでもそれを味方につけ、逆に騙されず、自分の幸せに有効活用したいものです。

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。