心の戦士!~心が前向きになる言葉~

どんなときでも心を晴れやかに!→ 心の戦士いざ参上!

銀行の「信用創造」

2015年5月に発売された奥平亜美衣さんの著書「お金引き寄せの授業」を読んだことがあります。奥平さんは俗に言うスピリチュア系の方で、著書に「引き寄せの教科書」や「引き寄せの実践トレーニング」などがあります。

 

私はスピリチュアル系に傾倒しない人間ですが、お金絡みだったので、少し読んでみました。するとスピリチュアル系の方には珍しい、銀行が行っている信用創造について触れられていて、それが新鮮で今でも記憶に残っています。

 

本日はそれを紹介します。

 

奥平さんが「銀行が行っている信用創造について語られている箇所です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

信用創造とは、簡単にいうとこのような仕組みです。

 

1. Aさんは持っていた1千万円をB銀行に預けます。

 

2.B銀行は、準備預金制度という法律で定められた制度によって、決められた預金準備率(ここでは仮に10%とします)に基づいた額を日本銀行に預け入れれば、残りは、貸し出しに回すことができます。つまり、1千万円の預金があれば、100万円を日本銀行に預け、残りの900万円を別の誰かに貸し出すことができるのです。(それはAさんの預金であるにもかかわらず)。

 

3. そして、Cさんが銀行にやってきて、土地を買いたいので、900万円を貸してほしいという申し出があり、お金を貸し出すことになりました。このとき、銀行が行ったことは、Cさんの預金通帳の額を900万円増やす、ということです。

 

4. ここで、Aさんの預金額は1千万円、Cさんの預金額が900万円になりました。もともと、1千万円のお金しかなかったのに、Cさんが借り入れた時点で総額1900万円の預金額が生じました。

 

5. Cさんは、その900万円でDさんより土地を購入し、そのお金をDさんの銀行口座へ振り込みました。

 

お金という現物は最初、1千万円しかなかったのです。それは最後まで変わりません。しかし、最終的に、Aさんの預金額は1千万円、Dさんの預金額が900万円となり、この結果、B銀行に預けられている預金の総額は1900万円になっています。もともと1千万円しかなかった貨幣が、Cさんが借入することにより、900万円増えたのです。

 

このようなこと繰り返していくと、最初にあった1千万円はどんどん増えていくことになります。Dさんの預金900万円についても、その10%を除いた、810万円を誰かに貸すことができるからです。このように、貸出と預金を行う銀行業務により、市場に存在する貨幣は増加していくのです。

(奥平亜美衣著「お金引き寄せの授業」より抜粋)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

いかがでしょうか、内容はおわかりいただけましたか?

 

この話でわかることは、AさんがB銀行に預金した1千万円だけで、つまりは、私たち預金者の預金額だけで銀行はお金のやりくりをしているわけではないということ。その何倍もの、いや何十倍・何百倍ものお金を数字上は流通させているということです。

 

つづきも見てみましょう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

お金とは、どれほど実体のないものか、おわかりいただけましたでしょうか?

 

その昔、紙幣は、実際に存在する金(ゴールド)の預かり証でしたが、今は、金(ゴールド)による裏付けも何もない、銀行が準備率と需要に従って自由に生み出すことのできる、実体のないものなのです。

 

これは、日本だけでなく、世界中の多くの国で行われていることです。もちろん、このように架空のお金を生み出せるのは銀行だけです。一般の人が同じようなことができるわけではありません。

 

数年前に初めてこの仕組みを知ったとき、銀行はお金をいくらでも生み出すことができるのに対し、私たち個人は、あくせく働いて、実体のお金を返していくしかない、このことを銀行家の陰謀だと思ったものです。

 

(中略)

 

お金は、総量が決まっていてそれを分け合うものではなくて、人間の望みに応じて生み出されるものである、と。

 

つまりは、お金とは、自分が望めば、それによって生み出されるものだと考えることができますし、事実そうなのです。

(同書より抜粋)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

脳機能学者の苫米地英人さんもよく この銀行のカラクリを用い、お金は付加価値によっていくらでも生み出せるといった話をされます。奥平さんもそのような話を見聞きして、このように書かれたのかもしれません。

 

本記事で申し上げたいことは、奥平さんが言われるように、限られたパイをみんなで奪い合うイメージではなく、私たちが望めばいくらでもお金は創造される、そんなイメージを持ってもらいたいということです。

 

テレワークや巣ごもり生活で、ますます副業ブームが加速していますが、本業でも副業でも、自分が稼げば誰かの稼ぎが減るというゼロサムではなく、自分が稼いでも、人様(ひとさま)が稼いでも、いくらでもお金は創造されるイメージが大事に思います。

 

今年の春に、私はある銀行から不動産投資で2000万円ほど融資を受けました。それだって私のためにしぶしぶ銀行はボランティア感覚で融資をしたわけではなく、銀行からみれば少額ではありますが、私の融資を通して銀行は利息を稼げると思ったから貸したのです。銀行は融資をして利息を稼ぐビジネスが主だからです。

 

ですから私的に不遜を申し上げると、"銀行からお金を借りてあげた" "銀行にビジネスをさせてあげた" "銀行を儲けさせてあげた" と言えるわけです。

 

ただ数千万円など、銀行にとって微々たるものなので、大手のメガバンクは個人向けの不動産投資などタッチしません。個人の不動産投資に融資する銀行は信用金庫など、ごく限られた銀行だけで、ネットで調べれば数行だけだとわかります。

 

よって銀行はお金を貸し出すことが仕事であるため、借金以上に利益を乗せられる"ビジネスや投資"をあなたがお持ちであれば、ぜひ借金をすることに遠慮することはないというのが本記事の主旨です。

 

もちろん無謀な借金は勧めませんし、借りたものは返さなくてはいけません。そこはきちんとシビアな見極めが必要ですが、それが大丈夫と判断されれば、銀行に遠慮することはありません。

 

なかには借金など踏み倒せばいい、自己破産すればいい、など倫理に反する発破掛けをする人もいますが、確かに個人の一般的な自己破産など、銀行にとっては痛くもかゆくもない額です。しかし個人の人生はそう簡単には片づけられません。

 

ただ自分だけの問題で済む(銀行には迷惑はかからない)という考え方は、勇気や機会損失の回避につながると思いますので覚えておいて損はないと思います。

 

「銀行の信用創造

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

f:id:leonet0702:20200813161119j:plain

 

f:id:leonet0702:20200813161824j:plain