「現状維持の法則」2
本日は前回の記事「現状維持の法則1」のつづきです。
私たち人間には、太古の昔 狩猟民族のときから、生命を生き永らえさせることを最優先に生活し、その結果が「現状維持の法則」を生み出したとされます。
不動産投資家で現在、不労所得生活を謳歌していると言われるhorishinさんは、著書「ズボラでも絶対できる不労所得生活!」で、「現状維持の法則」を語られました。
horishinさん曰く、「現状維持の法則」は以下の3つの法則に分解できるとのこと。
・決定回避の法則
・損失回避の法則
・保有効果
前回の記事で、上記3つの法則は解説し、horishinさんが説かれる「現状維持」に打ち勝つ方法も紹介しました。
本日は「神メンタル」の著者で株式会社Rising Star代表の星渉さんの言葉を紹介します。
星さんは「神メンタル」を上梓した後、2019年7月に「神トーーク」も上梓されます。この「神トーーク」に本日のお題にふさわしい手法が記されおり、それが次です。
「やる理由の明確化」
そうです、「やる理由の明確化」です。これこそ「現状維持」を打破するにふさわしい手法と私は考えます。星さんは継続の秘訣として書かれましたが、現状を打破するには、現状以外のことを継続する必要があり、目的は同じに思います。
卑近な例で「ダイエット」を考えます。ダイエットも方法の前に「ダイエットをする理由の明確化」がこないと、現状に引き戻されるのは時間の問題です。なぜならダイエットを含め、現状以外のことをするのは基本、苦痛を伴うからです。
「現状維持の法則」は、根底に "現状がラク" が敷かれます。人間はラクな方に流れるため、当然の帰結です。前回の記事で私はそれを「下りのエスカレーター」と呼び、現状を突破するには、下りのエスカレーターを駆け上がるイメージをお伝えし、駆け上がるのを止めれば、自然と下ってしまい、その下り先は「現状」と申しました。
何か新しい習慣を付けるにも、新しい取り組みをするにも、「現状」を突破する必要があり、私流に言わせれば「現状」の軽視です。
「現状 < 挑戦」
この図式がモチベーションとして溢れれば、"挑戦しない理由が見つからない"という心理状態となり、現状打破が自然と可能となります。その秘訣が先のこれです。
「やる理由の明確化」
毎朝、毎昼、毎晩と1日3回以上に「理由の明確化」を打ち出せば、"やる(継続)"方におのずと気持ちの比重は高まります。
難関大学の合格も、難関資格の合格も、出世も副業も、結婚も趣味も、なにもかも、「やる理由の明確化」の有無が、継続の有無となり、結果の有無となるのだと思います。
ただし環境設定を軽視したいわけではありません。環境は環境で継続しやすいように配慮し、配慮の積み重ねが継続の可否を決定づけることは、同意です。
しかし環境の配慮や配慮の積み重ねを可能とする行動力は、「やる理由の明確化」から生まれることも忘れてはいけません。
どちらが先かというより、どちらも大事です。どちらから入ってもいいのです。デジタルツールを駆使しても、挫折する人はします。一方、アナログツールでも、やる人はやります。
情報をアップデートし、環境づくりをブラッシュアップする、すなわち環境を味方につけるたった一つの手法、それが「やる理由の明確化」なのです。
明確化とは
・紙に書き出すこと
・声に出して読むこと
・達成期限を決めること
・達成した自分をありありとイメージすること
・達成後のさらなる目標も見据えること
自分の欲望に素直に正直になることが、「やる理由の明確化」に欠かせません。嘘をついたり、ごまかしては効果が薄まるだけです。素直になればなるほど、正直になればなるほど欲望の炎は燃え盛り、あとはそれを言語化し、読み上げながら鮮明にイメージするだけ。そう、毎朝、毎昼、毎晩、何度も何度も。
なぜ?
なんのために?
その問いに1秒を待たずに答えられれば、「現状」はどんどん過去へと追いやられます。
「理由に勝るモチベーションなし」
「理由に勝る行動なし」
理由はシンプルに強く太く短くまとめましょう。
「現状」を打破するもっとも強力な手法
「やる理由の明確化」
あなたはいかがお感じになりますか?
本日も最後までお読みいただきありがとうござました。