心の戦士!~心が前向きになる言葉~

どんなときでも心を晴れやかに!→ 心の戦士いざ参上!

「エッセンシャル思考」と「思い」

2014年11月に発売になった「エッセンシャル思考」が当時はビジネスシーンや自己啓発の分野で流行しました。私はその3年後(2017年)に発売になった「マンガでよくわかるエッセンシャル思考」を当時に読みました。エッセンシャル思考とは「より少なく、しかし、より良く」を目的とし、あれもこれもと手を出さず、本当に大事なことだけに集中する教えを言います。「厳選」や「選択と集中」と意味合いが似ます。

 

本日は「エッセンシャル思考」を、より可能とする「思い」について語ります。先日私は稲盛和夫さんの著書「信念を高める(2021年3月発売)」を読みまして、改めて稲盛さんの気高い「思い」へのこだわりを感じました。

 

稲盛さんは松下幸之助さんの講演を聴きに行った際に、「ダム式経営」の話を松下さんがされました。誰もがその大事さは理解しましたが、ある聴衆が松下さんにどうしたら「ダム式経営」ができるかを質問しました。松下さんはいったん答えに窮するも、「いや、それはダム式経営が必要だと思わんといけまへんな」と言われたたそうです。

 

もちろん答えになっていないようにも受けとれますので、聴衆からは失笑が漏れましたが、稲盛さんだけは大まじめに「思い」の大切さを痛感したと言います。

 

ノウハウやハウツーは「思い」から出るもので、「思い」の強さがそれらを抽出すると考えれば、まずは強烈な「思い」を持つ必要があります。

 

そうです、強烈な「思い」こそが、どうでもいい雑多な思考をそぎ落とし、結果「エッセンシャル思考」を行うことになるというわけです。

 

自分がなんとなく抱いている願望、理想、ビジョンがあるならば、それを何度も繰り返し「思う」ことで、潜在意識にまで浸透するかもしれません。つまり「思い」を弱いままにしておかず、繰り返し「思う」ことで強烈化でき、強烈化されれば自然と行動化され、気づいたらトライ&エラーがされており、実現してしまうかもしれません。

 

そこで稲盛さんの「思い」へのこだわりがひしひしと感じられる言葉を以下に列挙します。いずれも「信念を高める」に載っていた言葉です。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

● 人間の「思い」というものは、我々の想像を超えた、すさまじいパワーを秘めている。だから、何も心配することはない。まずはいっさいの疑念をもたず、「何としてもそれを実現したい」という強烈な「思い」を抱くことが何より大切だ。そうすることで、実際に「思い」は必ず実現していくと私は信じている。

(「活きる力」)

 

● 何か事を起こすときは、まず思い込まなければならない。「これが理想的であることはわかっているけれど、現実にはそんなことは不可能だ」と自分に言い続けていたら、何も起こせはしない。強烈な願望を描き、心からその実現を信じることが、困難な状況を打開し、物事を成就させるのだ。

(「新装版・成功の情熱」)

 

● 願望を潜在意識に浸透させるには、寝ても覚めても、くり返し考え抜くことが必要だ。つねにその願望のことだけを、すさまじい気迫で考え続ける。すると、潜在意識は、たとえ寝ているときですら働き続け、願望を実現する方向へ自分を向かわせてくれる。

(「考え方」)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

稲盛さんの「思い」には、実は前提条件があり、それが「理性」「利他」です。「理性」や「利他」に基づく「思い」でなければ、実現は難しいだろうと言われます。

 

しかしその部分は、私はあまり触れたくないところです。なぜなら "お金持ちになりたい" とか "あの人と結婚したい" など、誰でも利己的と言われるような「思い」を抱くことは人間として自然と思うからです。

 

事業家や経営者ならば「理性」や「利他」で、「思い」を判断しないといけないかもしれませんが、一個人の願望なら、まずは自分を満たすことが「利他」の始まりと私は考えます。

 

しかし利己的な「思い」も利他に通ずることがほとんどのため、利己の範囲にとどまらず、利他へ波及させて「思う」ことが、「思い」の"繰り返し"を可能とし、潜在意識への透徹を可能にしてくれると思います。

 

弱い思いも、"繰り返し"思えば、強い思いに変わります。強い思いはおのずと「エッセンシャル思考」をもたらします。逆もまた真なりで「エッセンシャル思考」をすることで、自分のやるべきことが明確化し、それが強烈な思いを育むことにもなります。

 

どちらのアプローチでも、とにかく自分の願望・理想・ビジョンを遂行すべく、そのプロセスに幸福を感じたいものです。そうすればどんな結果が出ても、またプロセスをブラッシュアップさせられ、やがては願った結果を手にできると思います。

 

「エッセンシャル思考」と「思い」

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。