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凡人でも10年で「1億円」

最近、私は井上はじめさん著「33歳で手取り22万円の僕が1億円を貯められた理由」を読みました。出版年は2020年3月25日。4ヵ月ほど経っていますが売れ行きは好調みたいです。

 

私がこの本の存在を知ったのは、ある"本を要約して伝えるユーチューバー"が紹介したのを聴いたことです。この本で著者の井上さんが言わんとされることはとてもシンプルで、次のたった1点です。

 

「世界経済の成長に分散した投資信託で積立投資をし、時間を味方に資産を増やしましょう」

 

以上です。

 

なぜ井上さんは先の1点を強調されるのか? それは実体験で結果が伴っていることと、誰でもできることだからです。

 

世界経済に分散する投資信託と書きましたが、本の中では具体的なファンド名が記載されます。「三井住友TAM・世界経済インデックスファンド」

 

実際はそのファンドでなくてもいいのですが、井上さんはそのファンドで資産を増やされたとのこと。問題なのはなぜ世界経済の成長に分散するインデックスファンドを勧めるのか?という理由です。

 

井上さんの考えはこれまたシンプルです。「今後世界の人口は2050年までは右肩上がりで増加し、人口増加とGDPの増加は比例するため、その増加に自分の資産を投じれば、自分の資産も増加する」

 

至極ごもっともです。この人口増とGDP増の関係は過去のデータをもとにした一般論ですが、その中でアメリカのゴールドマン・サックス社は2050年の世界の予想GDPを250兆ドルと打ち出します。

 

過去のデータ

1985年:世界の人口48億人:世界のGDP13兆ドル

2005年:世界の人口66億人:世界のGDP47兆ドル

2015年:世界の人口73億人:世界のGDP74兆ドル

予想のデータ

2050年:世界の人口96億人:世界のGDP250兆ドル?

 

このように、人口増と世界のGDP増は比例関係にあるため、2020年現在から始めても、(予想通りに推移すれば)2050年までは、少なくとも資産は増えるという見込みです。

 

長期投資を勧める専門家や識者も、決まってこの論を言われるため、井上さん独自の真新しい論ではありませんが、手取り22万円の会社員が実践投資家として言われるところに新鮮かつ説得力があります。

 

ところで井上さんはいったいどのスパンでいくら増やされたのでしょうか? まず自己紹介から見てみます。

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僕は東京のど真ん中、丸の内にある未上場の会社に勤めるサラリーマンです。月の手取りは22万円で、26歳の時に結婚して、子どもはいません。妻は嘱託勤務で働いてくれていますが、僕の給与収入が家計の柱になっています。

 

29歳の時に一度転職を経験していますが、給料の差引支給額は22万円以下。つまり「十鳥が22万円以下」ということです。

(中略)

この10年間、給与額は大きく変わることはなく、ずっと20万円前後で推移し続けています。ちなみに同い年で嘱託勤務として働く妻も、10年間、ほとんど給料は変わらず、月の手取りは14万円くらいです。僕たち夫婦の稼ぐ力は世間一般と比べて決して高くはないでしょう。

(同書から抜粋)

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次に投資信託の利益についてです。

 

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僕は2007年8月から投資信託の積立運用を始めて、2013年の時点で2200万円を貯めたあとも、毎月20~30万円単位で積立運用を続けています。

 

2013年の時点で投資信託は一度全て現金化したので、そのお金を再投資する形で積立額を増やしていっています。

 

2019年の時点では、投資信託だけで総額3600万円を超えるようになりました。1500万円くらいが自分で積立てた額なので、約10年で2100万円くらい増えたことになります。

(同書より抜粋)

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井上さんは実は、投資信託だけが財産ではありません。そのほかにも交通事故(過去に交通事故に遭われています)の保険金が1000万円、株式投資が500万円、不動産投資が9560万円です。

 

不動産投資では親族等から7040万円の借金(の残債)があるため、その残債を差し引くと、実質7600万円(2019年4月時点)。1億円には達しませんが、40歳になるまでには、1億円は達成できると言われます。

 

投資信託以外に不動産投資がありますが、井上さんの不動産投資術は再現性に乏しく、誰しもすぐに始められることではないため、井上さんもお勧めしません。冒頭で申し上げた通り、誰しも今から始められ、ほぼ確実な論が付随する「世界経済の成長にあやかる資産形成術(投資信託の積立投資)」のみ勧められます。

 

ちなみに井上さんの不動産投資術は、市場価格より安い"お宝物件"を見つけ、リフォームを加えたのち、売却するキャピタルゲイン(売買益)を目的とします。斬新なところは、売却するまで自分たち(夫婦)が実際に住むことです。よってこの10年間は家賃は0円とのことで、それだけで節約の極みです。家賃が仮に7万円だったとして「7万円×12ヵ月×10年=840万円」の節約(利益)です。その浮いた分も毎月積み立てに回すわけなので、利益が乗る速度が速いのもうなずけます。

 

さて、私たちが見習うべき点は、今すぐできるお手軽なこと、その実践と継続です。私はすでに「世界経済の成長に分散するインデックスファンド」は保有しますが、今回を機に、ますます自信をもって保有し続け、余力があればスポット購入で積み増したいと考えます。

 

ちなみに私が保有するファンド名は三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」「ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」の2本です。いずれも好成績のためお勧めです。

 

もう一度著書(著者)からのメッセージ

 「世界経済の成長に分散する投資信託で積立投資をし、時間を味方に資産を増やしましょう」

 

 あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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