ある種の成功者とオカルト
ある業界で成功した人物の中には、やたらオカルトを好む人がいらっしゃいます。例えば「"ありがとう"という言葉を何度もつぶやくと、自分にいいことが降りかかってくる」など、あなたも一つや二つは聞いたことがあると思います。
しかしそれらの情報を何度浴びてもおそらく効果はありません。また実際に実行しても効果はないと思います。ただし気分的には一時的な効果は得られるかもしれません。
何が言いたいかというと、そういった誰かが使い古した言葉ではなく、自分なりの腑に落ちた言葉をチョイスするべきということです。私は"ありがとう"より、"ありがたい"という言葉がしっくりきます。"ありがたい"は漢字で"有り難い"と書き、生きているから"難"も引き受けられるとつながります。そしてその"難"を消化すれば確実に成長が待っていて、その成長が自信や幸福をもたらすと捉えます。
現実を直視し、現実を受け入れること。それ自体は誰もが言われますが、問題なのは受け入れ方。その受け入れ方に"有り難い"という言葉が私的にはしっくりきます。
最近私は、別のある言葉にも救われました。それは「それでもなお人を愛しなさい」です。同名がタイトルの本を(以前に)どこかで見かけたことがきっかけだと思いますが、私を嫌っている人への対処として、とても晴れ晴れとした気分をもらえました。
「それでもなお人を愛しなさい」
"それでもなお" がポイントです。人間関係によるストレスは、お互いのいがみ合いがもたらしますが、いがみ合うことは誰でもできます。そこを一歩しりぞき、何かの行き違いが原因だと希望にも目を向けてみます。少なくとも相手と同じ土俵であることがストレスを生むため、そうではなく、俯瞰した大きな視点で今を捉えるのです。
どれだけ嫌われようと「人は人、自分は自分」です。その「自分は自分」に人の動向や好き嫌いは関係ありません。自分のやるべきことを淡々とやるだけ、そこに生きる価値を見い出します。
あくまで私の一例ですが、権威のある人の言い分を鵜呑みにしないこと。誰が言おうと正解はありません。唯一の正解は「今の自分」にしっくりくるかどうか、それだけです。ただし「ある種の成功者」が言ったことが、たまたま自分にしっくりくることもあります。そのときは大いにその言葉を取り入れましょう。
また表題に「オカルト」という言葉を使ったのは、行動だけが現実を動かすからで、言葉はそのきっかけに過ぎません。現状を変えずに心だけ変えようとするのは無理があります。最終的に行動がすべてなら、言葉に頼らず行動から入ればいいのです。しかしそれでも気分が乗った方がいいため、そのために普段から言葉遣いに気をつけ、行動しやすい言葉をチョイスするクセ付けをすること、本日はそんな内容をお届けしました。
あなたはいかがお感じになりますか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。