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「安易な借金」はダメ!

最近は村上世彰さん著「いま君に伝えたいお金の話」からお届けしていますが、それも本日がラストです。

 

テーマは「安易な借金はするな!」

 

村上さんは「お金」に関して、特に学生や若い世代にそう言われます。村上さんはずっとこの教えを守ってこられ、「借金=悪」なのではなく、安易な借金は痛い目に合うことを喚起します。その理由の一つに教育ローンを挙げます。

 

いまや大学生の二人に一人が学費を借りる時代。しかし返済できずに自己破産する事例も多数あり、なんと過去5年で1万5千件にのぼるそうです。しかも連帯保証人になる親を巻き込むこともしばしばだとか。

 

村上さんは教育ローンを利用し、大学で勉学を学んだり、青春時代を謳歌することに反対はしません。しかし何の覚悟もなしに借金をすることには釘を刺します。

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教育ローンは便利な制度だけれど、そういう落とし穴もあります。せっかく将来のために教育ローンを利用して勉強したのに、そのローン返済のために自分の将来を、場合によっては自分の親の生活まで破壊してしまうということがある。そういう現実も知っておいてください。

 

教育ローンで簡単にお金が手に入るから、大学とか専門学校にでも行って勉強してみようかなというくらいの軽い気持ちで制度を利用してはいけないということです。借りるなら、自分がそのお金を使って勉強することで、将来どれくらいお金を稼ぐことができるかまで考えておく必要があります。その計算がもしもプラスにならないのなら、教育ローンではなく、別の方法でお金を得てから学校にいくことを考えた方がいい。

(同書より抜粋)

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上述は教育ローンの話ですが、返済の必要のない奨学金制度というのもあります。進学する明確な理由やそれまでの成績、進学してからの成績など一定の条件をクリアしなければなりませんが、借金をせずに進学できる方法としてはお勧めです。

 

話を村上さんに戻します。村上さんは教育ローンと同様、安易な住宅ローンにも言及します。無理な返済計画から結局返済できずにマイホームを手放す、そんな人が増えているそうで、それら「借金」をひとまとめにトランポリンに例えられます。

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お金を借りるということは、トランポリンに乗るようなもので、自分の力だけじゃ飛べない高さまでジャンプさせてくれることがある。自分で会社をはじめたいときや家を買いたいときに、とても役に立つ。でも、より高く飛んでしまってちゃんと着地できなかったら、受けるダメージはとてつもなく大きいし、自分の周りの大切な人の人生まで壊してしまいかねないということを理解してほしいのです。

 

 お金を借りるときというのは、ほとんどの場合、絶対に返せるという保証がないときです。返せないかもしれないお金を借りることの怖さを、君たちにも知っておいてもらいたい。まずは自分の頭で考える。本当に必要なのか、返せるのか、返せないのか、何度も考える。じっくり考えもしないで借りてしまうと、取り返しがつかないことになります。

(同書より抜粋)

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サイバーエージェント社長 藤田晋さんも紹介します。2019年1月に出版されたヒロミ・藤田晋さんの共著「小休止のすすめ」より、藤田さんが安易に起業する若い人に注意喚起する項があります。

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私はこれから会社を辞めて起業するという若い人から、何度か「著書に、お金もアイデアもなく起業した、と書いてありましたが、僕も同じです」と言われたことがあります。その都度、私は危うさを感じてしまいます。そして、自分の著書を通じて誤解を与えてしまったかもしれない、と責任も感じています。

 

確かに私は『渋谷ではたらく社長の告白』で「会社を作ることは決めたものの、事業内容はぎりぎりまで決まらなかった」と、お金も仲間もアイデアもないまま起業した経緯を書きました。しかし、最低限、食べていけるだけの目処はついていました。営業には自信があったため、商品は何であれ営業代行で、ある程度の収入は得られると思っていたのです。

 

(中略)

 

この業務に自信のある自分たちが会社を始めたら、あそこは一定の仕事をくれる、あそこからある程度の資金を調達できる、そういったコネのような仕事や調達先をいくつか準備しておくこと。それが最低限のベースとなります。

 

会社が回るメドをつけて起業するというのは当たり前で、それもなく、アイデアもなく起業するというのは、「無謀」以外の何ものでもありません。

(「小休止のすすめ」より抜粋)

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 麻雀の分野で有名な「雀鬼会」会長 桜井章一さんは物事の一連の流れを「準備・実行・後始末」とまとめられます。桜井さんの言葉を借りれば、借金や起業後の取り組みは「後始末」にあたるでしょう。

 

「安易な借金」

「安易な起業」

「安易な転職」

「安易な〇〇」

 

準備や実行だけでなく、必ず「後始末」も付随することを肝に銘じる必要があります。往路があれば復路もある、朝があれば夜もある、出会いがあれば別れもある、すべてが表と裏でワンセット。

 

借金でトランポリンに乗れたことが「表」なら、地道な返済が「裏」でしょう。「表」だけを受け取ろうというのは虫が良すぎます。虫がいい考えは、いずれしっぺ返しが来るもので、虫のいい考えが「表」なら、しっぺ返しは「裏」です。

 

本記事の内容はあなたにとって「釈迦に説法」かもしれません。しかし現実に一定数の方が借金地獄に陥り、借金前の安易さを後悔します。この事実に何が隠されるか? それは安易な借金を誘発(誘導)する広告やコマーシャルの存在。

 

テレビからインターネット、動画と視聴媒体が変わっても、広告の存在は相変わらずで、あなたの視聴媒体から、あなたの脳に焼き付きます。借金の必要性に迫られたときは、そのことをよく考えなければいけません。

 

「となりの億万長者」という本がミリオンセラーになりましたが、私たちのすぐとなりは安易な借金に苦しむ人かもしれません。あなたが内心何かに苦しんでいても、となりの人はおそらくそれに気づかないでしょう。それと同じです。はた目からその人の内心は見えません。

 

先に住宅ローンの話が出ましたが、住宅ローンを「悪い借金」と揶揄する人も多くいます。"賃貸が賢明で、いまどき持ち家は自ら牢獄(借金地獄)に入るようなものだ"と。

 

しかし私はそうは思いません。私自身は賃貸ですが、世の中には「夢のマイホーム」と言って、マイホームにあこがれをもち、一国一城の主に「快」を覚える人も多いのです。ではその人が住宅ローンを組まずに、キャッシュで(仮に)3000万円の自宅を購入するなら、いったい何年かかるというのでしょう?

 

月に10万円を貯金して、ざっと25年です。23歳からなら48歳、30歳からなら55歳です。子育てはとうに終わるでしょう。"子どもが赤ちゃんから、小学生にあがるくらまでの貴重な数年間を、新築のピカピカの家で思い出をつくりたい" そのような思いは大切にされてもよいのではないでしょうか? その思いを実現してくれるのもまた「借金」です。二度と還らない大切な期間(チャンス)を、濃密な思い出に変えさせてくれる借金は「良い借金」だと私は思います。

 

表面だけに偏らず、常に裏面(後片付け)もしっかりやる算段と覚悟、それがあれば、「借金」は良いモノへと変わる可能性大だと思います。

 

「算段と覚悟」

 

安易な借金を「良い借金」に、安易な起業を「良い起業」に、安易な転職を「良い転職」に、安易な〇〇を「良い〇〇」に、「算段と覚悟」で変えられるはず。

 

安易な借金は戒めますが、チャンスを捉える目はいつも失いたくないものです。

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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