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「3・2・15」呼吸法と腸内環境

前回の記事「腸は第二の脳」のつづきです。

 

前回お話した「腸」ですが、この「腸」という臓器はその他の臓器とはまったく別の存在とのこと。その理由を自律神経の専門家で順天堂大学医学部教授 小林弘幸先生は次のように説明します。

 

「腸は第二の脳などと言われ、その他の臓器とは全く別の存在、いわば全身の健康を支えるための司令塔なんですよ。というのも、腸にはウイルスや細菌と戦う準備をする“訓練場”のような場所があって、全身の免疫細胞は血流に乗ってその訓練場までやって来る。そして訓練を終えるとまた血流に乗って全身に戻っていき、それぞれの担当部署でウイルスや細菌を攻撃してくれるんです。そうイメージすると、腸の重要性がわかりますよね」

 

とてもわかりやすい説明です。

 

体に悪いウイルスや細菌をやっつけてくれる免疫細胞は、腸をポンプ(訓練場)に、血液に乗って全身を行き来するということ。そのポンプ(訓練場)の機能如何で全身を巡る血液・免疫細胞のパフォーマンスが変わってくるということです。

 

小林先生は腸の動きをよくする方法に「深い呼吸」をあげられます。「深い呼吸」をすると横隔膜が刺激され、その刺激が腸の動きを活発化してくれると言います。

 

私はほぼ毎日「腹式呼吸」をしているため、横隔膜が刺激されることには納得です。この刺激が腸にいいことまでは、記事を見るまで知りませんでしたが、今後はますます前向きに実践できそうです。

 

そこでなぜ私は毎日「腹式呼吸」をしているかというと、単純に"気持ちがいい"からです。"無"になれると言いますか、自然と心が落ち着くのです。

 

本日はぜひあなたにも実践していただきたく、私が取り組む機会を与えてくれた明治大学教授 斎藤孝先生の「3・2・15」呼吸法を紹介します。ちなみにこの「3・2・15」呼吸法は、2003年12月に発売した「呼吸入門」に紹介されたもので、それ以降も随所で斎藤先生はお勧めされています。

 

斎藤先生は呼吸法を学ぶにあたってさまざまな「師」に教えを受けたそうですが、どれも小難しく、本質と関係あるのか?というルールがたくさん設けられていたそうです。そこで余計なものをそぎ落とし、本質のみに絞った呼吸法を考案し、それが「3・2・15」であると、(確か)本で述べられていました。

 

その件(くだり)を読み、面倒くさいことが性に合わない私は共感を覚えました。さっそく取り組んでみると、確かにシンプルで心も落ち着くため、それ以降、もう10年以上になりますが、ほぼ毎日実践しています。

 

心がざわついていないときや、疲れていないときなどは、もしかしたら効果は実感しにくいかもしれません。しかし緊張したときや心身ともに落ち着かせたいとき、休憩したいときなどは実感しやすいと思います。

 

<「3・2・15」呼吸法>

1.3秒間から吸う

2.2秒間下腹部(丹田で溜める

3.15秒間から吐く

 

私が自分で実践してみて"コツ"だと思う点は「2.」と「3.」です。

 

「2.2秒間下腹部(丹田で溜める」は、私は3秒~5秒ほど溜めています。特に2秒でなくても、自分の適度な頃合いでよろしいかと思います。大事なのは秒数ではなく「おへその下の下腹部(丹田)」で溜める点です。お腹の一番下まで「吸った空気」を即座に移動させます。即座に移動させた空気を下腹部(丹田)で溜めている2秒~5秒間が"無"の境地です。

 

「3.15秒間から吐く」では、私は鼻から吐き始めます。しかし鼻からですと2~3秒で吐き切ってしまうため、その後は口からつづきを吐き始め、合計で15秒くらいになります。ここで大事な点は下腹部(丹田)で溜めた空気を鼻から吐けるように、空気を「丹田→上半身→鼻」の順に移動させることです。そしていわずもがな、15秒という長い秒数で吐くところに「心の落ち着き」が宿ります。

 

また「1.3秒間から吸う」も捕捉します。3秒で鼻から吸う前に、口から空気を吐き切ります。私は「呼吸は吐くのが先」だと思っているので、全部吐き切ってから「1.3秒で鼻から吸う」を行います。よって私のやり方は次です。

 

<私の「3・2・15」呼吸法>

0.から吐き切る

1.3秒間から吸う

2.2~5秒間下腹部(丹田で溜める

3.15秒間で鼻から吐き、吐き終わったらから吐く

 

茶道や武道の言葉に「守・破・離」があるように、まずは斎藤先生の「3・2・15」を試してみて、感触しだいで私のやり方も参考にしていただけたらと思います。

 

「3・2・15」呼吸法で、なぜ精神が安定し、心が落ち着くのか? 

 

それは『深い呼吸によって腸内環境が良くなり、その良さが情報として「脳」に伝わり、「脳」がリラックスという気分をつくってくれるから』かもしれません。

 

腸⇔脳 の双方で情報が交換されるなら、"リラックス"や"気持ちいい"という信号が腸⇔脳 でキャッチボールされ、血液や免疫細胞に好影響がもたらされることも十分に考えられます。笑いがNK(ナチュラルキラー)細胞を活性化させるように…です。

 

小林先生は独自の呼吸法を記事中に紹介されますが、斎藤先生の「3・2・15」呼吸法は、立っても座っても座禅を組んでもできるため、私はとても重宝しています。本記事をきっかけに、あなたも一番自分に適した呼吸法を身に付けていただけたらと思います。シンプル・イズ・ベストです。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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 引用・参考記事

www.parasapo.tokyo