2020年をどう生き切るか?part2
今回は、前回の記事「2020年をどう生き切るか?part1」に続き、part2です。
前回の記事で私はこんな言葉を紹介しました。
「年末に反省をする人は 来年も失敗を繰り返す」
それにちなみ こんなことを申し上げました。
"2019年末に反省した人は、2020年末も反省する可能性が高い" と。
ではどうしたら2020年を反省せずに、充実した1年を過ごすことができるか?
そのヒントも「敗者の錯覚(鈴木信行著)」から拝借します。
「平凡な経営者ほど できるときにやらない」
経営者を個人に当てはめてみましょう。
「平凡な人ほど できるときにやらない」
どういうことでしょうか?
"できるときにやらない" というのは "今日にやらない" ということです。すなわち「今日」やるかやらないかが年末までの日々を左右するということ。今日が1月5日で、今日の足跡が残りの360日(365日-5日)を決定づけるということ。
大げさに聞こえるかもしれません。しかし実際には ほとんどの方が現実の下に晒されます。なぜなら今日できないことは、明日はもってできないからです。明後日 明々後日と行けば行くほどモチベーションは低下し薄まります。そして目標(1年の計)をあきらめます。これが先日紹介した「あきらめによる欲求充足」です。(下記リンク参照)
人が1日にできることなど知れています。ですから最初はとにかく行動サイズを極小に切り刻む必要があります。英語学習で言えば「英単語を1つ覚える」でもいいですし、その英単語すら一日で覚えられないとしたら「同じ英単語を1週間かけて覚える」として、毎日同じ英単語をつぶやいて覚えようとする、それだけでいいのです。
大事なことは「今日」にできるサイズまで細分化できるかどうか。細分化したらそれを負担なく続けられる計画を作り上げられるかどうか。その計画表を進捗具合によってきちんと修正できるかどうか。極めつけは「why」。何のための目標なのかを具体化(明確化)できるかどうか。
上記の4点を踏まえ「今日」に足跡を付けれた人だけが、本当の意味で「明日」を迎えられます。年末を365日目とすると、364日目の足跡が365日目を作ると考えます。364日目は363日目が作ります。
しかし毎日に何かしらの行動をすることは、目標(対象)の種類やあなたのライフスタイルによって不可能だったり難しいこともあります。ですので計画表(行程表)です。目標(対象)によっては1週間や1か月のスパンでいいと思います。大事なことは無理なく続けられる行動ペースになっているかどうかです。
慣れてくればペースアップしてもいいですし、そのほかの目標(対象)を加えてもいいと思います。最初のスタートを準備運動のごとく飛ばさないことが肝要です。
最後に私から1年の枠より、10年・20年の枠の方がモチベーションや行動力が増すのでは?という提起をさせていただきます。
「私たちは1年以内にできることを過大評価し、10年以内にできることを過小評価しがちだ」
by アンソニー・ロビンズ(アメリカの自己啓発書作家、講演家)
2020年をどう過ごすか?というテーマですが、たった1年間で物事を考えるより、10年・20年と壮大な枠で「今日」を捉えた方が、小さな一歩が踏み出しやすいのでは?という提起です。あなたの必要性や興味をベースとしたあらゆるテーマの実現が人生の充実につながるとすれば、一つ一つのテーマがせせこましく窮屈にならないにこしたことはなく、大きく広い視界こそ「少しずつ」の進捗に より意味が放たれると考えます。
あなたはいかが思われますか?
2030年、2040年をぼんやり眺めるのではなく、そこを見据え2020年でできることを抽出し「今日」のサイズに落とし込み、かつ きちんと足跡を付けていく、このスタンスを私はお勧めします。
「平凡な人ほど できるときにやらない」
10年後、20年後を見据えれば、できるとき(今日)にやらない手はありません。たった1ミリ、いや0,001ミリでもいいのです。本で言えば細かく裁断し、その中の1ページだけ読む、それでも0から1です。その積み重ねは膨大です。その膨大さは1年の枠より10年、10年の枠より20年、20年の枠より30年の方が大きくなります。"長期目標と短期目標を両方持つべし" と昔から言われますが、平たく言えばそういうことです。
part1、part2と最後までお読みいただき、ありがとうございました。
引用文献