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老化とは水分が失われること

東京医科歯科大学名誉教授の藤田紘一郎先生は「老化と水分補給」の関連性を記事で語られています。

 

どういうことか?

 

生まれたての赤ちゃんは、体重の約80%が水分で、成人では約60%、高齢になれば約50%に減ると言われます。つまり老化とは身体から水分が失われることと同義と言われます。それならば、"意識的に水分を補給することで、この減速を緩やかにしようではないか" というのが藤田先生の提案です。

 

藤田先生は高齢になると体の水分を保つ力が衰えることと、男性より女性の方が水分が失われる速度が2倍も速いと言われます。よって高齢になればなるほど、また男性より女性の方が、よりいっそう水分補給を意識的に行う必要があるとのこと。

 

私は以前にこんな記事を上げています。

 

leonet0702.hatenablog.com

 

イスラエルを拠点にする飲料ベンチャー「O.Vine」が、調査企業「OnePoll」と共同でおこなった研究で、アメリカ人2000人を対象に「あなたは1日にどれだけの水を消費するか?」「あなたはどれくらい幸せか?」というアンケートを実施。その結果「水の消費量が多い人は幸福度も高い」という相関性が判明したという内容です。

 

日本では水の消費量と幸福度を結びつける話はめったに聞きません。よって私はこの記事を読んで正直半信半疑でしたし、実感としてもピンときませんでした。その反面、私はどちらかというとこまめに水分を取る方のため、取らない人の感覚や脳の働きと比較できなかっただけとも思いました。ですので調査結果は調査結果として受け止め、水分補給を我慢するよりは、我慢しないに越したことがないと思いました。

 

その3か月後に、また水分補給と老化の関連性を知った現在、私は人体と水分補給は密接にかかわることを再認識しました。機会があれば藤田先生のご著書を読みたいと思いますが、実は藤田先生以外にも認知症と水分補給の関連性を著書で著わしている先生がいます。

 

国際医療福祉大学大学院教授の竹内孝仁(たけうちたかひと)先生です。著書は『認知症は水で治る!』です。

 

認知症になって脳の働きが低下すると、日中はウトウトと寝てばかりいたのに、夜になると急に活動的になって、外出しようとしたり、大声で家族を呼んだりする「傾眠傾向・夜間覚醒」という症状が起こるときがあるそうです。


このような昼夜逆転の症状も、水を飲むことで「ほぼ100%、1日か2日で改善する」と、竹内先生は言われます。就寝前に1杯の水を飲むことで、脳が落ち着き入眠しやすくなるからだそうです。(ただし就寝前の水は、アルカリ性のミネラル分の少ない軟水がお勧めで、硬水はミネラルが豊富なぶん、睡眠中の胃腸に負担をかけやすいため避けた方がいいとのこと)

 

実際に現場に携わられ、結果を目の当たりにしている先生が言われることなので、おおよそ間違いないことだと思います。

 

これを高齢になってからの話と片付けるのはもったいないことです。もちろん高齢化するほど人体における水分の割合は減る傾向は事実としてありますが、私たちの普段も生活環境によっては水分補給を我慢したり放置するケース、水分補給がしづらいケースは多々あります。

 

そういうときでも、なるべく可能な限り補給してあげることで、脳の働きを円滑にし、気分を前向きにし、1日を快活に過ごすことにつなげられます。またそのような心がけ一つ一つが水分補給の習慣化につながり、老化の速度を緩める可能性を見込みます。

 

最後に藤田先生が認知症予防のために高齢者に呼びかける言葉を記事から抜粋します。

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それでは一日にどのくらいの天然水を親に飲んでもらうと、認知症の予防によいのでしょうか。


外気温や汗のかき方などにもよりますが、だいたい1・5~2リットルです。水は、のどが渇く前に飲むようにうながしましょう。高齢者はのどの渇きを感じにくくなっているからです。


通常は体内の水分がわずか2パーセントでも減ると、のどに渇きを感じるようになっています。ところが高齢世代は、「のどが渇く」という感覚も、鈍くなっています。ここはきちんと伝え、自覚してもらうところです。


水分補給は、脳だけでなく命を守る重要事項なのです。


もしも、体内の水分が2パーセント失われたまま、水分補給をしないで過ごしてしまうと、どうなるでしょうか。3パーセント減ると、今度はのどの渇きを感じなくなります。6パーセント減ると、脱水症状を起こします。そして、体重のわずか10パーセントが失われると危機的状況に陥り、20パーセント失うと死んでしまうのです。

 

毎年夏になると、熱中症を重症化させてしまう高齢者が大勢います。「のどが渇いていないから」と水分補給をきちんとしないために、救急車で運ばれるような事態を引き起こしてしまうのです。親がいう「のどが渇いていない」という感覚は、もはやあてにならないということです。

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このあと藤田先生は、対策として時間を決めてちょっとずつ水分補給をすることを勧められます。一気に大量の水を飲んでも腸はうまく吸収できないからです。

 

高齢になってからはもちろん、高齢になる前から水分補給を意識的するクセ付けは、認知症予防だけでなく、あらゆる老化予防、病気予防につながることかもしれません。

 

まずはのどの渇きを放置しない、常に飲料を携帯する等、できることから始めてみてはいかがでしょうか? ちょうど夏本番の現在、水分補給が必須の時期、意識するには十分な機会だと思います。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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抜粋・引用・参考記事

mainichigahakken.net