「時計」の短針と長針
以前勤めていた会社の先輩に、こんなことを言われたことがある。
「時計の短針と長針は、一日に二度同じ時(とき)を刻む」
例えば12時00分は朝と夜で計2回。
12:01も同様、朝と夜で計2回。
その先輩に意味を問うと、先輩はこう答えた。
"自分の信念を貫いていれば、一生に二度はその信念に合致するチャンスが到来する。逆に信念を曲げ、スタイルをころころ変えていると、一度もチャンスに巡り合えない可能性がある。信念を曲げなければ二度はチャンスが来たにもかかわらず・・だ"
しかしこうも付け加えた。
"ファッションといっしょで流行のほんの先をとらえている人がカッコいいように、ビジネスチャンスもほんの先をとらえられる人は儲かるだろう。しかしほんの先をとらえ続けることは容易ではない。その対象が儲かると思って手を出しているだけなら、儲からなくなってからは、そのビジネスは続けられないだろう"
以下の名言に出会ったときに、ふと先述の先輩の言葉を思い出したしだいである。
「トレンドや流行や世論に流されるような人間に、偉業は成し遂げられない」
by ジャック・ケルアック(アメリカのビート作家)
引用文献